

ビューティープランナー
野村純子さん
「ふだんのスキンケアにひと工夫したら、もっと効率よく美肌作りができるかも!?」と思うことはありませんか?「そのちょいアレンジが逆効果だった!」なんてこともあるようです。
今回は、エステティシャン歴25年、化粧品会社で商品企画にも携わっていた筆者が、化粧水のNGな使い方についてお伝えします。
1:長時間シートパック
手持ちの化粧水を浸して使用する顔型のシートパックなら、手だけでパタパタと塗布するよりも、シートパックで時間をかけてお肌に浸み込ませることができるはず…。
ですが、「30分も1時間も乗せっぱなし」、「朝起きたら乾ききったシートが枕元に落ちていた」というのはおすすめできません。
化粧水の水分は、すべてがお肌に浸み込んだのではなく、いくらかは自然に乾燥していくものです。
シートが完全に乾いてしまうと、今度はお肌の潤いがシートに奪われてしまいます。ちょうど、濡れたお顔を乾いたタオルでふき取るのと同じイメージ。
エステサロンでお顔にパックをする際は、シート状やペースト状などお肌に合わせて数種類を使い分けていますが、使用時間はおおよそ15分前後です。それくらいをめどに終わらせ、シートに化粧水が残っているようなら手足に塗りのばして使い切りましょう。
2:冷やし化粧水
毛穴の引き締めやお肌のほてりに、化粧水を冷したら気持ちよさそう。それに冷蔵庫の方が保存性もいいのでは…?
アロマテラピーや手作り化粧水の本を見ながら、自家製ローションを作る場合は、殺菌や制菌の役目を果たす原料が十分でないため、冷蔵庫保存を勧められることがあります。
ですが、既製品の場合、油性原料や増粘剤などが複雑に配合されています。冷蔵庫で固まったり、分離したり、冷蔵していたものを夏の室温に出しっぱなしにするという温度変化こそ、化粧品に限らず劣化のもととなります。
基本的に、常温で売っていたなら常温保存、注意書きがあれば商品に従うスタンスで。
もし日焼け後のお肌を冷やしたい場合は、氷ではなく水道水くらいの温度で十分です。やけどの応急処置と同じですね。
コットンに今から使う分の化粧水を取り分け、それを冷蔵庫で少し冷やせば、ひんやりさせることはできますよ。
3:いつ使う?化粧水サンプル
お店で化粧水のサンプルをもらったら、すぐに使う人はいいのですが、「お泊りか何かの時に持っていこう」、「今使っているのがなくなったら使おう」という人もいるのでは?
タイミングよく「何かの時」はやってこず、1か月経ち、半年経ち、そうこうするうちにいつのか分からなくなってしまったということも。
それだけでなく、旅先でお肌や身体のコンディションを崩しやすい人の場合、初めての化粧品を持っていくより、使い慣れた化粧水のほうが安心です。
サンプルを渡したいお店側としては、今これからの時期に使ってほしいコスメの紹介ですので、もらったらなるべく早く試してみて下さいね。
いかがでしたか?「良かれと思って」のスキンケア。こんなことも気に留めて頂けたら嬉しいです。

ビューティープランナー
野村純子さん
エステティシャン歴25年、美容専門学校教員歴10年。
愛知県尾張旭市内でアロマ&エステSalon de Shunaを運営し、美顔や痩身のエステを提供したり、美容専門スクールなどでエステティシャンを養成、Webライターとしても活動しています。
皆さまの心と身体はもちろん、ライフスタイルに寄り添いながらアドバイスを行っています。
◆Instagram
@esthe_shuna
◆HPリンク
https://shuna.business.site
◆ブログ
https://ameblo.jp/salon-shuna
◆YouTubeチャンネル「美肌専門学校」
https://www.youtube.com/channel/UCC9QLeXHPHNFVXhk0FvGHOg
資格:日本エステティック業協会認定講師、インターナショナルエステティシャン、日本化粧品検定1級、アロマテラピーインストラクター
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