原因不明の体調不良は「心気症」が原因かも!対策と治し方について解説

身体に不調を感じると、誰しも病気を疑ってしまいます。しかし、病院に行っても原因がわからず、異常はないと診断を受けたら、どうしていいかわからないですよね。もしかするとその症状、「心気症」かもしれません。

心気症は原因が特定しにくく、自覚症状も少ない病気です。身体の不調があり、病院にいっても、原因がわからずに余計にストレスがかかるケースもあります。

今回はそんな心気症について紹介したいと思います。40代を中心に心気症患者は増えているので、もしもの時のために、ぜひ最後までご覧ください。

心気症とは

心気症とは、病気になっていないにも関わらず、身体の不調を感じる神経性の症状です。実際には病気にかかっていない状態なので、いくら検査をしても病気の原因がわからないのが特徴です。

心気症の人の特徴としては以下の通りです。

  • ガンになっているのではないか
  • 感染症にかかってしまった
  • もしかしたら死ぬかもしれない

病院に通い、何回も検査を受ける人や、病院と医師を替えて再検査、または人間ドックまで行う人もいます。

しかし、結果として異常が見つからないので、余計に不安を感じてしまうケースが多いようです。

心気症の症状

ではここで、心気症の症状について紹介します。「もしかして、心気症かも?」と不安な方は、当てはまっていないかチェックをしてみてくださいね。

  • 健康状態や身体の不調に敏感
  • 薬やサプリメント、宗教への依存
  • 重篤な病気ではないかという思い込み
  • 恐怖や脅えている状態が続く
  • 慢性的な倦怠感
  • 全身に感じる痛み
  • 肩凝り
  • 頭痛
  • 寝不足
  • 不眠
  • 手指や足などのシビレ
  • 胸痛
  • 胸苦
  • 腹痛
  • もの忘れ

心気症では、これらの症状を感じる方がいます。
ほかにも、うつ病や精神疾患を合併することが非常に多いのが特徴です。

通常、症状は改善や悪化を繰り返しますが、徐々に慢性化していくこともあります。

心気症の原因

心気症は、はっきりした原因が不明です。ストレス・過労・家族・知人の病気などをきっかけに心気症になる場合があるようです。そのほか、転居による心理的ストレスも原因のひとつとして考えられています。

また、幼少期からの親との関わりや「〇〇であるべき」という教育方針によって、余裕のない考え方が根付き、大きなストレスにつながっている場合もあります。

幼少期に感じていたストレスは慢性化します。無意識の内に我慢したり、不安に耐えてしまう癖が付いているケースもあるので気づきにくいのが特徴です。

心気症になりやすい人

心気症は、本人の要因も大きく、環境要因が重なり発症する場合があります。些細なことが気になってしまう「神経質な人」や、完璧を求めてしまう「完璧主義の人」が、不安な気持ちを抱え込んでしまい心気症に陥ってしまいます。

心気症の原因はさまざまありますが、性格や周囲の環境の影響を受けやすいといった特徴があるので、普段から気にしすぎてしまう傾向の人は注意しましょう。

性別や年齢で、発症率の差はとくにないといわれています。

心気症の治療方法

心気症の人は、自分が病気とは思わず生活している場合が多く、受診やカウンセリングに行かずに、適切な治療を受けていないケースがあります。病気の治療には、まずは本人の自覚が重要です。

本人が感じている症状は内科で治療する内容ばかりですが、心気症の原因は心にあるので、治療は心療内科や精神科でおこなわれます。

主な治療法は精神療法が用いられます。医師とのカウンセリングなどを通して、関係性が構築されることで、医師の言葉をすなおに受け取り、改善することがあります。

次に、治療方法について詳しくみていきましょう。

精神療法

心気症の治療で一般的に行われるのは、精神療法と薬物療法です。

精神診療では、固執してしまった不安や、考え方を客観的にとらえ、少しずつ自分の状況を理解していく訓練が行なわれます。

まずは、いま受けているストレスや、不安に感じているできごとに焦点をあて、そこから冷静な判断ができなくなっている状況に気づくことが必要です。

責任感が強い方の場合、意識改革からスタートすることが多いようです。

不安に感じていることに向き合って、考え方や捉え方を改善をしていきます。

薬物療法

薬物療法では、向精神薬や抗うつ剤が使用されるケースが多いです。心気症からうつ病につながってしまう人もいるので、不安症状のあらわれ方によって調整されます。

症状が軽度な場合は、漢方薬で治療する場合もあります。詳しくは医師に相談してみましょう。

心気症を克服すると精神的に強くなる

心気症は原因不明の体調不良に悩まされる、とても厄介な病気です。本人が不調を訴えても、検査結果に現れないため、周りの人は理解に苦しむでしょう。

しかし、治療を進める中で、発症時や過去に精神的に大きな不安を抱えていたり、やりがいや生きがいを見失っていた人も多いと言われています。

無事に改善まで治療ができた方は、精神的な不安からの解放により、健常者よりもたくましくなっている状況もあるようです。

病気や症状の自覚は難しく、理解を得られにくいですが、一人で改善できるものではないため、近くに心気症の方がおられたら、寄り添い話を聞いて不安を解消してあげてください。

監修者

松本 園美

保有資格:看護師・メンタル心理カウンセラー

経歴:看護師資格取得後、介護や身体障害者のケアに興味を持ち、老人ホームに勤務する。
勤務中に東日本大震災で被災者となるが、被災地で施設を津波で流されてしまい  受け入れ先が無い高齢者やその家族の相談業務を経てから、カウンセラーの資格を取得する。
現在は、保育園看護師として勤務している。主に健康相談や子供の健康管理の対応をしている。
又、女性の転職や恋愛の悩みについて、SNSで相談と助言を行っている。

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