「私の人生、このままでいいの?」…中年の危機の乗り越え方と心理を解説

「毎日が憂鬱で無気力感が襲ってくる」
「何を目的に生活していたかわからなくなった」

このような症状は、中年期なら誰しも起こり得る症状です。

中年の危機とも呼ばれ、特に理由がないのに気分が浮き沈みしてしまいます。今回は、中年期の男女が陥りがちな「中年の危機」について詳しく解説したいと思います。

大人の思春期とも言われる中年の危機とうまく共存するためにはどうすればいいのか?乗り越え方とそのメカニズムを解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

中年の危機とは?

中年の危機とは別名「ミッドライフクライシス」とも呼ばれており、中年期の約8割が陥る心理的危機です。

中年の危機が起こる原因は人それぞれですが、以下の原因が多いと言われています。

  • 定年退職
  • 子供の自立
  • 身近な人が病気になる

上記から、気持ちや体調の変化が発端となり、中年の危機に陥る人が多い傾向です。

中年の危機では、人生に悩んでいる方だけではなく、順調な人生を謳歌している方でさえ、憂鬱感や無気力感に悩む方がいます。また、男女関係なく起きるため、いつ自分の身に起きてもおかしくない身近な問題だと言えるでしょう。

中年の危機の乗り越え方をご紹介

中年の危機の乗り越え方には、5つの解決策があります。

客観的な視点を持つと、ポジティブに切り替えられるので、5つの解決策を実践して、中年の危機を乗り越えられるでしょう。

解決策①自分の人生を客観的に見つめてみる

中年の危機は、年齢や心理的な要素が深く影響しています。そのため要因を探るために、自分の人生を客観的に俯瞰することが有効だと考えられています。

手軽に行える手段は、自分の人生の出来事やモチベーションを紙に書き出すという方法です。

紙の書き出し方は、以下を参考にしてください。

  1. 年齢とモチベーションを表すグラフを書き出す
  2. 横軸を時間軸・縦軸をモチベーションの高低に設定する

紙に書き出すと、ライフイベントが起きた際の気持ちや思考を振り返ることで、自分自身の特性や分析に役立ちます。

グラフを制作すると、「自分はどのタイミングでモチベーションが上下するか」を的確に把握できます。把握した内容と心理状態を照らし合わせると、中年の危機の要因が見つけやすくなります。

また、モチベーションが低下していた際に、「どの状況に対してストレスを感じていたのか」を併せて記載しておいてください。現状を把握したら、現状から抜け出すための行動を起こすことで、中年の危機を乗り越えられるでしょう。

➁趣味や運動に時間を費やす

体力の衰えや心が沈んでいるときこそ、運動や趣味に打ち込むことがおすすめです。寂しさや虚無感を忘れさせてくれる趣味や運動は、精神衛生的によいとされています。
趣味や運動で心と体をリフレッシュさせましょう。

中年の危機は、「仕事に打ち込んでいた方」や「育児に熱量を注いでいた方」に起こりやすいと言われています。中年期になると、仕事や育児も落ち着く年齢の方が大半でしょう。

打ち込んでいた仕事や育児がなくなる寂しさや、喪失感により中年の危機に陥ります。

喪失感を埋める何かをみつける意味でも、趣味や運動に打ち込んではいかがでしょうか。

➂睡眠・休息時間を確保する

働き盛りの中年期は、睡眠の優先度が下がり睡眠時間・休息時間を削ってしまいがちです。しかし、更年期に突入すると、若い時とは違い、睡眠時間が少ないと心身にダメージが蓄積されます。

質の高い睡眠・十分な睡眠時間の確保は、中年の危機を乗り越えるために必要です。

また、心身を整えてくれる休息時間も大切です。気軽に行えるストレッチや瞑想など、心身の緊張状態から解放される行動は、リラクゼーション効果に期待がもてます。

日常生活のなかで気軽に取り入れられるので、生活の一部として取り組んでいきましょう。

➃持ち物・環境を整理する

持ち物や環境は、心の状態を表すとも言われています。中年の危機になり、無気力になっているときにこそ、掃除や片付けを行い、身の回りの整理を行いましょう。

具体的には、部屋の片付け・パソコン、スマホのデータ整理・仕事のデスクの片付けなどです。引越しをしたり、田舎に暮らすことで、新しい役目を見つけることも有効です。

⑤カウンセリングを受ける

臨床心理士や公認心理師などの専門的な知識を有する方へカウンセリングを受けるのも有効な手段のひとつです。カウンセラーによるカウンセリングは、「何が足枷になっているのか」を徹底的にヒヤリングしてくれます。

ただし、お互いの信頼関係を構築するために、複数回カウンセリングを受ける必要があります。一度のカウンセリングでは、十分な結果が望めない可能性が高いです。

カウンセリング回数を重ねるごとに、問題の解決方法・考え方・モチベーションの高め方など、改善できる方法を教えてくれます。

また、友達・家族に相談しづらい内容でも、カウンセラーには守秘義務があります。話が外部に漏れないのは嬉しいポイントです。

今後の人生で大切なことに気づけるキッカケになる可能性が高いため、カウンセリングは効果的です。

中年の危機は自身を見つけ直すキッカケになる

中年の危機は、中年期であれば誰にでも起こり得る心理的葛藤です。不安定な心理状態が続くと、仕事・プライベートに支障をきたします。

「最近心の状態が不安定」「どこか喪失感がある」という中年期の方は、中年の危機にかかっている恐れがあります。

今回紹介した中年の危機の乗り越え方を参考に、まずは実施しやすい手段から行ってみてはいかがでしょうか。

監修者

松本 園美

保有資格:看護師・メンタル心理カウンセラー

経歴:看護師資格取得後、介護や身体障害者のケアに興味を持ち、老人ホームに勤務する。
勤務中に東日本大震災で被災者となるが、被災地で施設を津波で流されてしまい  受け入れ先が無い高齢者やその家族の相談業務を経てから、カウンセラーの資格を取得する。
現在は、保育園看護師として勤務している。主に健康相談や子供の健康管理の対応をしている。
又、女性の転職や恋愛の悩みについて、SNSで相談と助言を行っている。

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