

一般社団法人 乳幼児子育てサポート協会
産前産後トータルケアネットワーク
代表 行本充子(ゆくもとみつこ)さん
前編では「イライラする原因を知ろう」「自分の頑張りを認めよう」という2ステップをお伝えしました。
さらにイライラを撃退し、ニコニコママになるための方法を具体的にお伝えします。
STEP3:自分を労ろう(いたわろう)
産後、無意識に諦めていることってありませんか?
ロック音楽が好きなのに赤ちゃん向けの音楽ばっかり聴いているとか。なんとなく、アロマは避けている、とか。

他にも、スイーツを買うとしてもできるだけ安いものにしている、美容室もできるだけ行かないようにしている、ちょっと体が痛くても気がつかないふりをしちゃう、などなど。
母になると、こういう意識が芽生える気持ちは私自身も経験したのでわかります。
ですが、これを続けてしまうと、いつまでも心の疲れが残り、溜まっていってしまいますので、自分を労わる(いたわる)ことにも目を向けていきましょう!
具体的には、下記の3つを試してみてください。
- 朝起きた時と、夜寝る前に、自分の体をゆっくり撫でる
- 自分にプチ・ご褒美をあげる
- 1人時間を作る
まず、体をゆっくり撫でるとオキシトシンが分泌されるため、精神的に安定します。その時に「今日も頑張ってるね」「よく頑張ってるね」など、自分を労わる言葉を思い浮かべながら撫でてあげると効果が倍増です!
次に、自分にプチ・ご褒美をあげましょう!

いつもよりちょっと高級なスイーツを買う、自分の好きな音楽を聞く、自分の好きなお惣菜を買うなど。可能であれば、子どもを預けてマッサージやエステ、ネイルへ!
(散財しなさいということではなく、自分を労わるために、我慢していることをやってみようね、ということです。)
そして可能であれば「1人時間」を作ってください。
ずっと子どもと一緒にいたら煮詰まることもあります。1人になることで気分転換ができ、またしっかりと子どもと関わることができるようになります。その為にご両親やパートナーに子どもを預けることは、大切なことです。
勇気を出して、1人時間を作ってみてくださいね。きっとイライラがグッと減りますよ。
最後に、お子さんがその子なりに元気に笑っているのは、ママのおかげ
最後に、ママたちに伝えたいことがあります。赤ちゃんがその子なりに元気に笑っているのは、ママのおかげですということ。
生まれたての赤ちゃんは、意識的に笑うことはできません。笑うような筋肉の動きをしたときに、ママたちが反応することで、意識的に笑えるようになるのです(生理的微笑から社会的微笑)。
今、お子さんが笑えているなら、ママたちが生まれたばかりの赤ちゃんにしっかり関わっていたということです。
また、子どもが元気でいられるのは、ママたちが毎日ご飯を作ったり、授乳をしているから。清潔でいられるのは、掃除や洗濯をしっかりしてくれているから。

イライラしている自分に対して「母親なのにダメだな」「母親なんだから笑っていなきゃ」と思うかもしれませんが、お子さんがその子なりに元気でいるなら、あなたは立派な母親です。
人間には喜怒哀楽という感情があります。怒らない(イライラしない)人間は1人もいません。
どうか、ご自身を責めることなく。ご自身の頑張りを認め、労ってあげてくださいね。
あなたはお子さんにとって、すでにかけがえのない最高の母親なんだから。

一般社団法人 乳幼児子育てサポート協会
産前産後トータルケアネットワーク
代表 行本充子(ゆくもとみつこ)さん
〈プロフィール〉
2010年出産 シングルマザーとして子育て中
「虐待するかもしれない」と精神的に追い詰められた、超・孤独な子育ての状況を、素敵なママ友・ベビーマッサージ・発達の先生との出会いのおかげで乗り越えた。
その経験を活かし、自分と似たような思いをしているママたちの役に立ちたい!と、自宅の一室でベビーマッサージ教室を開講。2013年「乳幼児子育てサポート協会」を設立。現在に至るまで、延べ10,000組以上の親子さんと関わり、子育ての相談などを受ける。
◆ホームページ
https://kodomokosodate.com/aboutus
◆blog
https://ameblo.jp/baby-repeat
◆Instagram
https://www.instagram.com/yukumoto_mitsuko/
◆Twitter
https://twitter.com/52mitsuko