閉経にはメリットがあった!更年期の女性ホルモンと健康
教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事

永田京子さん

女性ホルモンが体の中で急激に低下していく更年期。女性ホルモンがなくなると、私たちの体は一体どうなってしまうのでしょうか。

前回は「更年期以降を健やかに過ごすために、閉経前後から気をつけたい3つのこと」を伺いましたが、実は閉経にはたくさんのメリットもあるそうです。そこで、更年期ケアの専門家である永田京子さんにお話を伺いました。

不調の原因や病気のリスクを高めることも。女性ホルモンの裏の顔!

 女性ホルモン(エストロゲン)は、肌のはりや潤いを保ったり、目、鼻、喉などの粘膜の潤いを保つ、髪の毛の黒々しさを保つ、骨量を保持するなど、私たちの心と体を守るさまざまな役割があります。

これらの役割を知ると「女性ホルモンはたくさんあったほうがいい!あり続けた方がいい!」と思われるかもしれません。しかし、あまり知られていませんが女性ホルモンはありすぎる場合、注意が必要になるネガティブな側面も併せ持っているんです。

たとえば、

✔︎ 子宮筋腫が大きくなる
✔︎ 子宮内膜症が悪化する
✔︎ 乳がんや子宮体がんの成長を促す
✔︎ 生理の前のむくみ、気分変調などのPMS(月経前症候群)
✔︎ 偏頭痛(ホルモン頭痛)
✔︎ 感情の浮き沈みを感じやすい など。

このように、女性ホルモンは美や健康を守る大事な役割を果たしてくれている一方で、ありすぎると私たちの不調を引き起こしたり、病気のリスクを高める可能性もあわせ持っているホルモンなんです。

 更年期の女性ホルモン低下は生きていくための進化!

今は人生100年時代。日本人の閉経の平均年齢が約50歳なので、人生の前半は女性ホルモンがあって後半はないわけです。

「女性ホルモンがないなんて、そんな…」
いえいえ、更年期に女性ホルモンが一気に低下するからといってショックを受ける必要はありません。人生の後半まで女性ホルモンがあり続けると、不調や病気のリスクを高めるデメリット部分が顔を出しやすくなってしまいますから、更年期に女性ホルモンが一気に低下するというのは、とても理にかなっていて、なくてはならない人類の進化の時期なのです。

更年期の次には「黄金期」が待っている

閉経にもメリットがあることを知ると、更年期も何だか悪いものではないという気がしてきませんか?
更年期を英語では“the change of life”といい、人生の転機として前向きに捉えられています。また、更年期以降の約55〜65歳は、ホルモン変動の波から解放され安定し、なおかつ活力にみなぎる「黄金期」とも呼ばれているんですよ。元気な60代が多いことにも納得です。

ただし、女性ホルモンの守りの部分が減ってしまうことも事実。「黄金期」を楽しむためにも、今から食事、運動、睡眠などの生活習慣に気をつけるなど、「閉経前後から気をつけたい3つのこと」に取り組んでみてくださいね。

教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事
永田京子さん

NPO法人ちぇぶら代表理事 更年期トータルケアインストラクター
1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。
企業や自治体、医療機関などで、延べ3万人以上にプログラムを届けている。
著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。YouTubeの登録者は3.5万人以上。

◇NPO法人ちぇぶら 公式サイト
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◇YouTube ちぇぶらチャンネル
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