気を付けて!「更年期うつ」と「うつ病」の違い・医療機関のかかり方
教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事

永田京子さん

「うつうつとしてやる気がなく物事に集中できない」「イライラが増えて自分が自分ではないみたい」。40〜50代にこんな心の変化が現れる、うつ症状を感じることがあります。今回は「更年期うつ」と「うつ病」の違いについて、更年期ケアの専門家である永田京子さんに伺いました。

体とライフスタイル、大きな変化の中でおこる「更年期うつ」

「更年期うつ」と「うつ病」は大きく違うということをご存知でしょうか。原因が違うので行くべき診療科も違い、治療法も異なります。
「更年期うつ」は卵巣機能の低下から、女性ホルモンが減少することで心の不調が引き起こされます。この場合にかかる科は婦人科で、ホルモン補充療法という減少してきた女性ホルモンを補ってあげる治療を行います。 更年期に女性ホルモンが低下する影響は、気分の落ち込みだけではなく、なかなか眠りにくくなってしまう睡眠障害や、突然汗をかいてしまうホットフラッシュ、肩こりや腰痛など様々な体の不調として現れます。

さらに、更年期は親の介護がはじまる、子供の巣立ち、仕事で責任のある立場になるなど、ライフスタイルも大きく変化しやすい時期です。このように、体とライフスタイルの大きな変化が同時に起こってくる更年期。日常生活の中で上手にケアしてあげることも大切です。

迷わず受診したい「うつ病」

「うつ病」の場合、主に脳内の神経伝達物質の異常が原因で起こります。そのため、行くべき科は精神科や心療内科で、カウンセリングや抗うつ剤などで治療を行っていきます。「消えてなくなりたい」と思ったり、「社会生活に支障が出る」など、命に関わってしまう場合もありますので、迷わず受診することが大切です。

また、「更年期うつ」と「うつ病」の両方が重なっていることがあります。医師の話によると、現場では医療機関の枠を越えた連携が不十分。かかるべき科と違う科に行ってしまうとそこで治療を進めることになり、なかなか症状が改善せず、かえって長引かせてしまうこともあるそうです。患者になりうる私たちが正しく知っておくことはとても大切ですね。

40代からの「うつ症状」、何科に行く?

「更年期うつ」と「うつ病」が違うことはわかったけれど、どちらのうつ症状なのか自分で判断するのはとても難しいですよね。日本女性医学学会のホームページによると、更年期世代で軽度から中等度のうつっぽさを感じる場合、「最初にご相談される科としては婦人科ないし更年期外来が望ましい」と記載されています。

気分が沈んでいる時、実際に自分でできることがあるだけで、少し気持ちが楽になります。「更年期のうつ気分を楽にしよう!自分でできる対策とは?」を、ぜひ試してみてくださいね。

教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事
永田京子さん

NPO法人ちぇぶら代表理事 更年期トータルケアインストラクター
1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。
企業や自治体、医療機関などで、延べ3万人以上にプログラムを届けている。
著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。YouTubeの登録者は3.5万人以上。

◇NPO法人ちぇぶら 公式サイト
https://www.chebura.com/

◇YouTube ちぇぶらチャンネル
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