なぜ上がる? 更年期からの悪玉コレステロール!
教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事

永田京子さん

「コレステロールが高めの方へ」といった飲み物や調味料などを見たことはあるでしょうか。更年期以降、女性は“悪玉”とよばれるコレステロールの値が上がりやすくなります。コレステロールが高いとなぜよくないのか、また、なぜ更年期以降にコレステロール値が高くなるのか、更年期ケアの専門家である永田京子さんに伺いました。

コレステロールは生命の維持に欠かせない重要な脂質

先日53歳の女性から、このようなご相談をいただきました。

「コレステロール値の上昇が止まりません。
 先日健康診断の結果を見てぎょっとしました…」

コレステロールとは、血液中の脂質のひとつ。その量を血液検査で測ったのが、コレステロール値です。

コレステロールというと、体内にあるとよくないもの?というイメージを持っている人も多いかもしれません。実はコレステロールは、体内で生命維持のためにとても大切な役割を果たしてくれています。主な働きは次の通りです。

  • 細胞膜(細胞を包む膜)を強くする
  • 免疫力を高める
  • ホルモンの原料となる
  • 脂肪の消化吸収に必要である

増えすぎると危険な悪玉コレステロール

生命維持に必要なコレステロールですが、「善玉」「悪玉」という呼び方を聞いたことがあるのではないでしょうか。

“善玉コレステロール”とは、「HDLコレステロール」と呼ばれるもの。体の中のお掃除役で、体内で使われなかったコレステロールを回収したり、血管の壁に入りこんで血管を狭くしているコレステロールを回収し、肝臓に持ち帰る働きをしています。
こうして、血管がもろく固くなる心筋梗塞や脳梗塞といった病気の原因となる「動脈硬化」を防ぎ、血管を柔軟に保ってくれています。

もう1つの“悪玉コレステロール”は、「LDLコレステロール」と呼ばれています。こちらはコレステロールを肝臓から全身に運搬する役割を担っています。“悪玉”という呼び名のせいで、悪役のように思われていますが、先に紹介したコレステロールの役割がきちんと果たされるためには、なくてはならないコレステロールなのです。

しかし、善玉コレステロールより悪玉コレステロールのほうが増えてしまうと問題が生じます。

悪玉コレステロールが全身の血管に増えてくると、余分なコレステロールは血管の壁に取り込まれ、血管の壁がどんどん厚く、固くなっていきます。すると、血管が狭くなり、さらには詰まったりして、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気につながってしまう恐れがあることから“悪玉”と呼ばれているのです。

更年期以降は悪玉が増えやすくなる、その理由は?

1つ目の理由は、コレステロール自体がホルモンの原料だから。更年期の時期は女性ホルモンが低下していく時期。そのぶん、コレステロールがホルモンの原料として使われなくなるため、体の中にコレステロールが余り、増えてしまいます。

そして2つ目の理由は、女性ホルモン自体が実は善玉コレステロールを増やしてくれる働きがあるのです。女性ホルモンが減ると、お掃除役である善玉コレステロールも減ってしまいます。

とはいえ、放置しておくと命にかかわる病気になるリスクが高くなります。
食事についてはこちらの記事運動についてはこちらの記事に紹介していますので、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね!

動画でも更年期のコレステロールについて解説しています。

更年期ケアの「ちぇぶらチャンネル」より

教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事
永田京子さん

NPO法人ちぇぶら代表理事 更年期トータルケアインストラクター
1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。
企業や自治体、医療機関などで、延べ3万人以上にプログラムを届けている。
著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。YouTubeの登録者は3.5万人以上。

◇NPO法人ちぇぶら 公式サイト
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◇YouTube ちぇぶらチャンネル
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