「休んでも疲れがとれない」プレ更年期からの脳疲労の原因
教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事

永田京子さん

体を酷使したわけでもないのに寝ても疲れがとれない、朝起きてもスッキリしない。このような経験はありませんか?もしかしたら疲れているのは、体ではなく「脳」かもしれません。そこで今回はプレ更年期から「休んでもなかなか疲れがとれない」と感じる3つの理由を、更年期の専門家の永田京子さんに伺いました。

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プレ更年期からの脳疲労の原因「脳を休ませる時間がない」

上手にぼーっとしていますか? 
30代、40代といえば、仕事に恋愛や結婚、出産・育児に地域活動など、目まぐるしい毎日をすごされている方も多いでしょう。しかし、脳を休ませる時間はとても大切です。なぜなら、脳はリラックスしている時に活性化し、記憶を整理・理解したり、未来を想像するなど大切な役割を行っているからです*。

脳をぼーっとさせる暇もなく働きつづけさせると、脳が毎日の情報の処理に追いつかず、「休んでも疲れがとれない」「集中できない」などの不調につながりやすくなります。

またよくあるのは、本人は体を休めているつもりでも、その時間にスマホやパソコンを開き大量の情報に触れているというケース。脳にとっては情報過多の状態で休まっていませんから、脳の休息時間にはスマホはオフにして、お散歩に行ったり目を閉じるなど脳を緊張状態から解放してあげましょう。

*出典:Rest Is Not Idleness: Implications of the Brain’s Default Mode for Human Development and Education

女性ホルモンの低下は脳に影響する

30代半ばごろ、いわゆるプレ更年期には、卵巣機能の低下から徐々に女性ホルモンの分泌量が低下していきます。
女性ホルモンは脳内の記憶力をつかさどる海馬という部分を活性化させ、記憶力を助けることがわかっています*。そのため、女性ホルモンの分泌が低下すると、記憶力の低下に影響すると考えられているのです。
「なかなか名前が思い出せない」「また同じことを忘れてしまった」というストレスから、脳や心の疲れにつながることもあります。

*出典:Journal of Japanese Biochemical Society 88(3): 342-353 (2016) doi:10.14952/SEIKAGAKU.2016.880342

マルチタスクは脳疲労を引き起こす

散らかったデスクで、やることをびっしり書いた付箋だらけのパソコンを前に、SNSからの通知が届く環境で、メールの返信を書く。このように、さまざまなことを同時にこなすマルチタスクは、一見すると”できる人”のように見えます。しかし、実は脳への負担が大きく、脳疲労の大きな原因になっているんです。

なんだか集中力が続かない、仕事が進まない…。そんなときには、同時進行をやめて、やることを1つずつ順番に進めるようにしてみてください。脳への負担をグッと減らせますよ。

また、日々の少しの工夫で脳の疲れを予防したり、改善することが期待できます。こちらの記事には、今すぐできる方法として「プレ更年期からの「脳疲労」3つの対策」をまとめました。毎日快適な生活のために、ぜひ実践してみてくださいね。

教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事
永田京子さん

NPO法人ちぇぶら代表理事 更年期トータルケアインストラクター
1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。
企業や自治体、医療機関などで、延べ3万人以上にプログラムを届けている。
著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。YouTubeの登録者は3.5万人以上。

◇NPO法人ちぇぶら 公式サイト
https://www.chebura.com/

◇YouTube ちぇぶらチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClAWFz5tll4D9e-Op9FlC_w

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