実は更年期に多い!デリケートゾーンのトラブルはなぜ起こる?
教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事

永田京子さん

デリケートゾーンがかゆい、においが気になる。場所が場所だけに、誰にも言えずに我慢している…。実は、デリケートゾーンに不調を抱えている更年期の女性は多くいることがわかっています。なぜデリケートゾーンに不調が起こるのか、更年期ケアの専門家である永田京子さんに伺いました。

閉経期のデリケートゾーンの不快な症状は「GSM」という

閉経を迎えるころに始まるデリケートゾーンのかゆみやにおい、痛み…。誰にも言えず、対処法もわからず、ただ耐えているという方から「なにか対策ケア方法はありませんか」とこっそりと相談されることがあります。

ある調査によると、閉経以降は、50%以上の女性がデリケートゾーンになんらかの不快な症状を感じていることがわかっています。*

*International Urogynecology Journal, 12, 107–110, 2001.

その症状はさまざまです。

  • デリケートゾーンにかゆみがある
  • デリケートゾーンのにおいが気になる
  • 性交痛がある
  • 性交後出血をしてしまう
  • 尿もれがある
  • 頻尿がある

人によっては、自転車のサドルにまたがるだけで出血するようなこともあり、生活に支障を来すこともあります。

閉経前後、つまり更年期の年代で、何か1つでもこれらの症状に当てはまる場合は「GSM」と呼ばれます。GSMは「Genitourinary Syndrome of Menopause」の頭文字をとったもの。以前は「老人性膣炎」「萎縮性腟炎」と呼ばれていました。最近ではGSM、日本語では「閉経関連泌尿生殖器症候群」と呼ばれています。

女性ホルモンの減少が症状を引き起こす

半数以上の女性に起こるGSM。決してまれな状態ではなく、また、恥ずかしい症状でもありません。

閉経期に起こりやすくなるのには、原因があります。

それは、女性ホルモンのエストロゲンが減少すること。閉経前後、更年期には女性ホルモンのエストロゲンが急激に低下します。

エストロゲンには、皮膚や粘膜の潤いを保つ役割があります。閉経期や病気、体質などによって女性ホルモンが減少すると、膣の粘膜が萎縮したり、乾燥が起こりやすくなります。また、膣がもともと持っている自浄作用が働きにくくなって、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。すると、膣に炎症が起こりやすくなるのです。

GSMは、残念ながら自然によくなるということはありません。相談しにくく、放置してしまいがちですが、きちんとケアしていくことが大切です。

こちらの記事では、自分でできる対策ケア方法を紹介していますので、ぜひ取り入れてみてください。

受診するなら婦人科や泌尿器科を

不快な症状、不安な症状が続く、自分でできるケア方法を試しても症状が改善しないといった場合は、医療機関の受診をすることも大切です。膀胱炎や子宮脱(子宮が下がってきて、体外に出てくる病気)、性病など、他の病気が原因で症状が起こっている可能性もあります。

受診するときは、婦人科や泌尿器科などの医療機関を受診しましょう。

教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事
永田京子さん

NPO法人ちぇぶら代表理事 更年期トータルケアインストラクター
1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。
企業や自治体、医療機関などで、延べ3万人以上にプログラムを届けている。
著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。YouTubeの登録者は3.5万人以上。

◇NPO法人ちぇぶら 公式サイト
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◇YouTube ちぇぶらチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClAWFz5tll4D9e-Op9FlC_w

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