【プレ更年期から注意したい2つの頭痛】30代から注意が必要な片頭痛・緊張型頭痛
教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事

永田京子さん

「頭が締め付けられるように痛い」「こめかみあたりがズキンズキンと痛む」「頭痛がするうえに吐き気まで…」こうした頭痛に悩まされるのは、男性よりも女性に多いことがわかっています。プレ更年期の30代、40代も例外ではありません。今回は女性に多い頭痛の特徴と原因について、更年期ケアの専門家である永田京子さんに伺いました。

日本では3人に1人が頭痛に悩んでいる

頭痛には、脳卒中や脳腫瘍など何らかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」と、それ以外の「頭が痛い」ということ自体が問題となる「一次性頭痛」があります。一次性頭痛で悩まされている人は、日本では3人に1人もいることがわかっています。

一次性頭痛で代表的なのが「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。どちらの頭痛も年代によっては女性が多いことがわかっており、プレ更年期ではどちらのタイプの頭痛もよく見られます。

どちらとも痛み方に特徴があり、対処法も異なります。

女性ホルモンの変動が関係する片頭痛

片頭痛は、特に頭の片側が脈拍に合わせてズキンズキンと痛むのが特徴です。頭の両側に痛みを感じる人もいます。痛みで吐き気を感じることもあり、歩いたり走ったりして体を動かすと痛みが強まることもあります。

女性に多いのが特徴で、特に20〜40代の女性の約20%に見られることがわかっています。*

* Sakai F, Igarashi H. Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey. Cephalalgia 1997; 17(1):15-22.

理由として考えられるのは、女性ホルモンです。片頭痛は別名「ホルモン頭痛」とも呼ばれ、女性ホルモンと深い関係があるとされています。特に片頭痛の引き金になりやすいのが、女性ホルモンの変動です。

女性は初潮を迎える10代から更年期を終える50代くらいまで、女性ホルモンの変動の波にさらされています。特に変動が大きくなるのは、月経前、出産後、更年期。女性ホルモンの変動がほとんどなくなる更年期後は、多くの人が片頭痛から解放されます。

血流の悪さが引き起こす緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭の両側、後頭部など、頭全体が締め付けられるように痛むのが特徴です。片頭痛と異なり、運動をしても痛みが強まることはありません。

15歳以上の日本人、5人に1人もの人が緊張型頭痛に悩まされているという報告もあるほど多く見られます。*また、理由はわかっていませんが、20〜50代では女性の方が男性よりも緊張型頭痛に悩む人が1.5倍くらい多いとされています。**

**五十嵐 久佳:特集 慢性頭痛:診断と治療の進歩 I.慢性頭痛 1.分類と疫学,日本内科学会雑誌 2001;90:567-573.

緊張型頭痛の最も大きな原因は、血行不良です。そのため、首や肩がこっている人に緊張型頭痛が多いのも特徴です。長時間パソコンに向かって同じ姿勢を続けたり、運動不足だったりすることも、血行不良になりやすく、頭痛の原因となります。また、精神的なストレスからも頭痛が引き起こされます。

それぞれの頭痛は、痛みが強くなる条件や対処法が異なります。片頭痛についてはこちらの記事で、緊張型頭痛についてはこちらの記事で、それぞれの対処法について紹介します。

教えてくれたウェルネスプロ

NPO法人ちぇぶら代表理事
永田京子さん

NPO法人ちぇぶら代表理事 更年期トータルケアインストラクター
1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。
企業や自治体、医療機関などで、延べ3万人以上にプログラムを届けている。
著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。YouTubeの登録者は3.5万人以上。

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