女性を悩ます更年期障害になりやすい方の特徴とは?

40代頃から気になり出す更年期障害。実は、更年期障害になりやすい方の特徴があるのをご存知でしょうか?

今回の記事ではその特徴や更年期障害のメカニズム・原因、症状の特徴、治療法などを解説していきます。更年期障害に備えて、または更年期障害中の方はぜひ参考にしていただけたら幸いです。

更年期障害とは何ですか?

更年期障害とは、性ホルモンの分泌量が下がることにより、体調面や精神面に不調が出る症状です。

更年期障害の症状は、自立神経系のバランスが崩れて起こる自律神経失調症に似ています。女性では、閉経の前後10年間に症状が現れると言われています。

女性を悩ます更年期障害になりやすい方の特徴を教えていただけますか?

更年期障害になりやすい方の特徴は、3つあります。1つずつ解説していきますね。

特徴1:40代の方

前述の通り、更年期障害は閉経の前後10年間に症状が出てきます。なぜなら、閉経に伴って、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急に減ると考えれられているためです。

日本人の閉経年齢の平均は約50歳とも言われています。そのため、40代から更年期障害が現れやすくなります。

特徴2:心理的な要因

生まれ持った性格や育ってきた背景、経歴なども更年期障害になりやすいかどうかに関係していると考えられています。

もし、精神的にストレスを感じやすい、ストレスを感じても我慢することが多い、気分転換によるストレス発散をしていない、などに当てはまる場合は、症状が現れる可能性が高いです。

特徴3:環境的な要因

40代になると、子どもの自立や親の介護などで家族との関係が変化したり、仕事で管理職になり責任が増えたりするかもしれません。そのときに自分が置かれている環境も更年期障害の発生に影響しています。

エストロゲンとは何ですか?

エストロゲンとは、女性ホルモンの1つです。卵胞から分泌されるため卵胞ホルモンとも呼ばれます。

エストロゲンは、卵巣を刺激して排卵させる働きのある黄体化ホルモンを分泌させて排卵を促していると考えられています。

40代女性から起こり始める更年期障害の特徴を教えていただけますか?

前にも触れましたが、更年期障害の症状は閉経前と閉経後に起こり、自律神経失調症の症状と類似しています。

では、閉経前と閉経後にはどんな症状が起こるのでしょうか。特徴をそれぞれ解説していきます。

その1:閉経前

閉経前の体調面では、のぼせる・顔が火照る・大量の汗をかく・頭痛がする・耳鳴りがする・めまいがする・息切れがする、などの症状が現れます。

また、精神面の症状としては、イライラする・不安になる・眠れなくなる・興奮する・うつになる、などです。

その2:閉経後

閉経後では、閉経前の症状に次の症状がプラスされます。体調面では、膀胱炎・関節痛・目やのどの粘膜の異常などで、精神面では無気力感と言った症状です。

女性で起こる更年期障害の初期症状の特徴はありますか?

はい、あります。初期症状は、はっきりした症状ではなく、身体がだるい、寝付きが悪いなど更年期障害だとわかりにくいのが特徴です。そのため、発症しているにも関わらず気がつかないこともあります。

なぜだか体調が優れず、それがストレスとなり精神面での症状を悪化させている場合もあります。注意しましょう。

女性で起こる更年期障害の治療法はあるのですか?

はい、更年期障害の治療法は5つあります。では、どんな治療法があるのでしょうか。下記で解説します。

その1:薬物療法

ホルモン補充療法(HRT/エストロゲンの製剤を投与する方法)、向精神薬療法(脳の中でセロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、これらの働きを強めるという抗うつ薬を使用する方法 )などがあります。

その2:漢方療法

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は三大婦人科薬と呼ばれており、この3つの漢方がよく使われます。

その3:食事療法

更年期女性に対する健康教育に関する過去10年間の文献検討の考察より、低脂肪ダイエットやダイエット食品による減量、専門家による栄養不足を補う食事指導などが主な方法であるとされています。

これらの方法により、肥満や糖尿病のリスクを回避し、骨粗鬆症の予防が期待できるのです。

その4:ストレス解消

精神面で悩みを抱えている方に対しては、薬物療法ではなくストレス解消が有効になる場合があります。

対策としては、抱えているストレスの解消、置かれている環境の見直し、専門家によるカウンセリングを受ける、などがよいでしょう。更年期の自分の身体の変化を受け入れる気持ちも大切です。

その5:運動療法

更年期女性に対する健康教育に関する過去10年間の文献検討の考察より、介護状態になることを予防するための運動が大切であるとされています。

日頃の運動習慣を見直し、ウォーキングといった身近な方法での運動を少なくとも3ヶ月程度続けてみましょう。

更年期障害は女性だけはなく、男性にも起こるのですか?

そうです、更年期障害は男性にも起こるのです。男性の発症時期は、40代後半と言われています。

発症原因の睾丸ホルモンであるテストステロンの分泌は、30歳以降に少なくなり始めます。

ただし男性では、ホルモン分泌量の減少具合が女性と比較して緩やかです。そのため、更年期障害と認識されにくい場合もあります。

更年期障害の症状としては、機能不全(ED) が1例として挙げられています。

女性の更年期障害の特徴を抑えて、正しい対処法を!

今回は、女性の更年期障害が起こる時期・要因・治療法について解説してきました。

更年期障害は、年を重ねるとともに誰しもに起こり得る症状です。その事実を受け入れ、不安やストレスを抱えるのではなく、特徴や対処法をしっかりと理解し更年期障害と向き合っていけるといいですね。

監修者

町田 一葉

▼保有資格:管理栄養士、栄養教諭、和食ライフスタイリスト
▼経歴:近畿大学農学部食品栄養学科卒業、大手食品メーカー開発5年、介護食メーカー開発4年
管理栄養士の資格を生かし、メーカーで開発業務に携わって約9年。今年、妊娠出産を経験し、現在0歳児の子育てを毎日楽しんでいます。子育てをしながら様々な新しいことに挑戦し、エステティシャンとしても活動中です!

【参考文献】
厚生労働省|e-ヘルスネット|更年期障害|
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-081.html

公益社団法人日本産科婦人科学会|更年期障害|
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14>

昭和学士会雑誌|昭和学士会誌第77巻第4号|最近の更年期障害の管理|
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshowaunivsoc/77/4/77_367/_pdf/-char/ja

日本スポーツ復興センター|月経について|
https://www.jpnsport.go.jp/jiss/Portals/0/column/woman/seichoki_handobook_4.pdf

日本健康教育学会誌|日健教誌|更年期女性に対する健康教育に関する過去10年間の文献検討|
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kenkokyoiku/17/1/17_1_3/_pdf

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