もしかして認知症?親の物忘れが気になったら…まず自分の気持ちに寄り添おう!
教えてくれたウェルネスプロ

心理カウンセラーおよび介護福祉士

なかやしのぶさん

親の物忘れが増えたようだ、認知症かもしれない…。
それまで、親はまだ元気だし、介護はまだ先だと思っていたのに、ある日突然、親の変化が気になりだしたというのは、よく聞くお話です。

年を取ると誰にでも物忘れの症状は出てきます。
ですが、認知症による物忘れであれば、進行して、いずれは介護が必要になります。
そのため、年老いた親の物忘れは放置せず、早めに対策を取ることが大切だと言われています。

実際には、親のことばかりで、「まさか」「どうしよう」と、自分の心にある不安な気持ちを後回しにしてしまいがちですが、老いていく親と向き合うためには、まず、子ども自身が自分の気持ちに、耳を傾け、寄り添い受け止めることもとても大切なことです。

親の物忘れで揺れる心、まずは自分の自然な心の反応を知ろう!

私たちが年齢を重ねると、当然の事ですが親も年老いていきます。
それが自然なことだわかっているのに、物忘れなどの症状を目の当たりにし、親の老いに直面すると、私たちの心は、ざわっとして、嫌な気分になるものです。

それは、親が、弱ってしまう、いなくなってしまうことを恐れて、「まさか」「そんなはずはない」と否定し、さみしさや悲しみという傷つきから心を守ろうとするからです。

人それぞれ、親との関係は様々であっても、心の中には、「いつまでも親には子どもに愛を与える側であって欲しい」「まだまだ親から愛を貰いたい」という常識があって、その常識が崩れてしまう不安を感じているのです。

今度は、その嫌な気持ちを解決しようと、親の物忘れをどうにかしようと焦り、イライラして、親に厳しい態度を取ってしまったりします。
そうすると、親にやさしくできなかった自分を責める苦しみも感じてしまうようになってしまいます。

老いていく親を持つ子どもに、このような心の反応があるということを理解して、それもまた自然なことなのだと、大らかな気持ちで受け止めるといいでしょう。
老いた親の困った行動に対処するには、まず、私たち子どもの心にゆとりを持つことが大切なのです。

頻繁な物忘れ、認知症かもしれない! 

誰でも年をとると物忘れをするものです。

しかし、ごく初期の段階では、認知症の物忘れと区別がつきくいものです。認知症による物忘れであれば、進行すると社会生活だけでなく、日常生活にも影響が出て、誰かの助けがなければ生きていけなくなっていきます。

認知症であるかどうか、認知症の種類は、病院で検査やテストによって診断されます。
早期に発見できれば、治療を受けられるケースもあり、早めに介護サービスをうけられる、危険を回避できるなどのメリットがあると言われています。

ただ実際には、本人が受診を嫌がることがよくあります。
物忘れを指摘する場合、本人の自尊心を傷つけない声掛け、態度に気を配ることも重要です。(※対談インタビューのお話も参考にしてください。)
それでも難しい場合は、地域包括支援センターや役所などに相談することができます。

最近では、世の中の認知症の理解はますます深まっていますし、介護の現場では生活の質を向上するための取り組みが重要視されていますから、親の介護に直面したら、専門家を頼り進めていけばあまり心配することはないでしょう。

教えてくれたウェルネスプロ

心理カウンセラーおよび介護福祉士

なかやしのぶさん

〈プロフィール〉
カウンセリングサービス所属カウンセラー/東京地区担当

<略歴>
2018年11月からボランティアカウンセラーとして活動。
2021年1月からカウンセリングサービスのプロカウンセラーとして活動開始。

<現在>
1975年1月生まれ
夫、息子、娘と4人暮らし。
介護福祉士として、老いと死を受け入れていく人たち、その家族の心のケアを行いながら、認知症の母親のサポートも行っている。

◇カウンセリングサービスHP https://www.counselingservice.jp/
◇心理カウンセラー なかやしのぶ ブログ  https://nakayashinobu.blog.jp/

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