フォロワー38万人!マイナス40キロの奇跡のダイエッター、トレえみさん考案の「一生続けられるダイエット」

年末年始で生活が不規則になり「お正月太り」をしてしまった方も多いのではないでしょうか? やせたいけど重い腰がなかなか上がらない……。そんな方にぜひ参考にしていただきたいのが、88キロからマイナス40キロのダイエットに成功した、トレえみさんが提案する、細く長く一生ダイエットを続けていくという考え方です。

「低糖質の食事とストレッチ、筋トレの3つを習慣にする」と言われると一見大変そうですが、「一生続けるんだから」というマインドで、ゆるい日があっても構わないという、無理なく続けられるダイエットです。

SNSでストレッチや筋トレ、低糖質レシピなど、さまざまな情報を発信し続けるトレえみさんのフォロワーは今や38万人! 多くの方々から支持される理由を探ります。

▼プロフィール

トレえみさん

ダイエットインストラクター。体重88kgからマイナス40kgの減量を成功させた経験から、2017年よりSNSでダイエット情報を発信。現在はTwitterのフォロワー数38万人のダイエットインフルエンサーに。ダイエットレシピやトレーニング情報のほか、美容、ヘアアレンジなど、さまざまな情報を発信している。ダイエットをきっかけに美脚・骨盤セラピスト、整体ボディケアセラピスト、筋膜リリースセラピスト、ダイエットインストラクターの資格を取得。また、高身長女性のためのアパレルブランド「EMMA TREE」のプロデューサーとしても活躍中。著書に「トレえみDIET!」(扶桑社)がある。

Twitter:@emiry_oinari
Instagram:@emiry_oinari

スポーツ少女がストレスと止められない食欲で88キロに!

——太っていた時期が想像できないほど、スラッとおキレイなトレえみさんですが、88キロまで体重が増えてしまった理由はどんなことだったのでしょうか?

トレえみ:やっぱり一番の理由はストレスです。社会人になって職場の人間関係に悩んでしまい、暴飲暴食に走ったことが大きいですね。あとは環境の変化。小学校から高校までずっと運動部に入っていて、運動をしない生活をしたことがなかったんです。運動していないのに食欲はなくならず、気がついたらどんどん太っていました。

ほとんど休みなく毎日運動している生活だったので、「もう運動したくない!」と思っちゃったんですよね(笑)。やり切ったなと。周りの友達が遊んでいるのを見て羨ましいと思っていた時期もあったので、とりあえず運動をせずに遊ぼうと思ったんです。

——運動をやめても食べる量が減らなかったというのは、太ってしまう理由としては「あるある」だと思うのですが、どのくらいの量を食べていたのですか?

トレえみ:運動しているときは、定食2人前を普通に食べていました(笑)。朝から丼飯を食べて、お昼は早飯と昼飯の2回。夕方に補食を食べて、夕飯にまたドサッと食べる生活だったので、 運動しなくなってからも食欲は落ちませんでした。

——1日5食! その食欲で体型が変わらなかったということは、相当な運動量だったんですね。運動をやめて、初めて「太る」という経験をされたと。

トレえみ:「私って太るんだ!」と実感しました。太ると思っていなかったので、結構なお肉がつくまで自覚がなかったんです。「ちょっとむくんでるな」と思っていたのはむくみではなく、ぜい肉だったことに気がついた時にはもう遅くて。フェイスラインがなくなっていました。

——運動をやめてから大体どれくらいの期間で太ったと実感したのでしょうか?

トレえみ:1年かからないくらいだったと思います。背が高いのでタテに分散されていたのか、まわりの人からわかりにくい太り方で。服に隠れている部分に相当なお肉がついていたので、まわりの人から指摘されることはなかったんです。指摘され始めた時にはすでに体重は80キロ台。それでも生活が変えられずにズルズルと……。最後に体重計に乗ったときが88キロだったので、もしかしたら90キロ台まで行っていたかもしれません。そのあとは現実を見ないようにしていたんです(笑)。

——太っているからと容姿いじりをされることもあったとか。それはいつ頃ですか?

トレえみ:社会人になってからです。オブラートに包まずに言ってくる人もいて、傷つきましたね。「こいつなら言っても大丈夫だろう」と思われたのか、お酒の席になるといじられ役になって。扱いはひどかったです。

——その悔しさから「痩せよう!」と一念発起されたわけですね。

トレえみ:そこまでの期間にも痩せようとは思ったんです。ありとあらゆるダイエットをやってみては失敗していました。もう運動はしたくなかったので、ご飯を1日1食にするとか。食べないと目に見えて体重が減るんですよね。体重が減るとモチベーションも上がるので、危険なダイエットに突き進んでいきました。

——無理な食事制限は体調にも影響しそうです。失敗された中でどのダイエットがきつかったですか?

トレえみ:一番大変だったのは「食べないダイエット」です。体重が1グラムでも増えるのが怖い時期があって、食べるものの重さを測り、「こっちの方が軽いからこっちを食べよう」とか思っていて。ひたすら野菜を食べていた日もありました。そんな毎日を続けていて、心身ともに「あ、やばいな」と思ったんです。まともな食事をしていなかったので、集中力も出ないし身体も重い。肌もボロボロでした。

——その生活を続けていたら拒食症になりそうです。今のダイエット方法に行きつくまでにはどのような経緯があったのでしょうか?

トレえみ:もうこれ以上失敗したくなかったので、自分の持っているダイエットの知識を1度置いて考えました。高校生の時の部活にはトレーナーさんがついていて、筋肉や身体の作り方などを教えていただいたのを思い出して、固定概念に縛られずに一から調べ始めたんです。図書館や本屋さんに通い、トレーニングに関する本をたくさん読みました。独学で色々なことを学び、行動に移した結果が今の方法です。

——運動をしてこなかった立場からすると、スポーツマンだったトレえみさんは、トレーニングを継続できる基盤があるのかなと思ってしまうのですが。

トレえみ:辛抱はない方だと思います(笑)。あと、運動の辛さを知っているから、「もうやりたくない」という抵抗がものすごく大きくて。腹筋も、本気の腹筋の辛さを知っているので、いちいち「やりたくない…」と思って重い腰が上がらず、運動する以前に行動に移せませんでした。今でもそう思ってしまうことは多いです。

ただ、たまに友達とデパートに行ったり、ディズニーランド行ったりして楽しみながらたくさん歩くと、やっぱりその日はスッキリしているんですよね。もともと運動は嫌いではないので、歩くことは苦ではないんだなと。

——いろいろと調べた結果、運動も取り入れていったんですね。

トレえみ:やっぱり運動は大事なんですよ。筋肉がなくなると代謝が下がって太りやすい体になり、同じ量を食べていても筋肉があるかないかで太り方が違ってきます。

会社員を続けながら資格を取り、生まれたトレえみダイエット!

——ご自身の体験をSNSで発信してみようと思ったきっかけを教えてください。

トレえみ:当時はまだTwitterくらいしかなくて、アカウントを持っていたからつぶやいたという感じです。最初に何を発信したのかはあまり覚えていません。確か、「もともとは●キロだったんだよ」みたいなことをつぶやいたんだと思います。そうしたら、「痩せ方を教えてください」といった反響があったので、少しずつ自分の体験を載せるようになりました。

——どんな発信をすると反響が大きいですか?

トレえみ:運動というよりは、肩こりがラクになるとか、ストレートネックが改善されるとかのストレッチは反響が大きいです。ストレッチで体を動かすと、体謝が高まりますし、硬くなった筋肉をしっかり伸ばして柔軟にしておくことで運動の効率がよくなるんです。骨盤の歪みにも直結するので、下半身太りの人や生理痛がひどい人も改善されるのでおすすめです。

肩周りがラクになって姿勢もよくなるストレッチ

——整体ボディケアセラピストやダイエットインストラクターなどの資格をお持ちですが、ダイエットを始めたことがきっかけで資格を取ろうと思われたのですか?

トレえみ:勉強してダイエットに成功したら面白くなってきて。もう少し調べてみたいと思い、資格の勉強を始めました。ただ、専門用語がむずかしいんですよ。資格のための勉強が、今の自分のトレーニングメニューを作る際にも役立っています。

——初心者でもすぐにできるおすすめのトレーニングを教えてください。

トレえみ:ストレッチは即効性があって気持ちいいですし、すぐにできるのでおすすめです。反響が良かったのは、ストレートネック改善のストレッチ。あとはウエストほぐしとかも簡単にできる上に、猫背解消にも効果的なのでおすすめです。

ダイエットの基本は姿勢です。トレーニングよりも前にまずは背筋を伸ばすこと。反り腰で骨盤が前傾になっている人は、重心がつま先に寄ってしまうので、太ももの前側の筋肉だけを使うことになって太ももが太くなったり、骨盤が広がったりしてしまいます。姿勢に気をつけるだけで足がスラッとしてきたり、腰回りのお肉が取れたりと、常に気をつけることで変わってきます。

【ストレートネック改善トレーニング】

10秒キープ+10秒キープ(2ポーズ、左右それぞれ)✕2セットを繰り返す

1 両腕を背中側の伸ばし、手のひらを下に向けて両手を組み、脇をしめるようにして肩甲骨をしっかりと寄せる
2 あごを天井に向かって上げ、首の前側をしっかりと伸ばしながら自然な呼吸で10秒キープ
3  あごを元の位置に戻し、今度はあごを横に倒していく。首の横が伸びているのを確認しながら自然な呼吸で10秒キープ
4  この位置から首をななめ後ろに倒す。首の前側と横側が伸びているのを確認しながら自然な呼吸で10秒キープ

【ウエストほぐし】

左右交互に30秒キープ×3セット

1  脚を肩幅に開いてまっすぐ立ち、右手を腰に当てる
2  左腕をあげて口から大きく息を吸い、腰から下は固定してゆっくりと口から息を吐きながら上半身を右に倒す。左腕越しに天井を見上げながら上半身をやや斜め右後ろに倒す。そのまま自然な呼吸で30秒キープ

——姿勢やストレッチなど、日々の積み重ねが必要なんですね。

トレえみ:毎日少しでも続けていただきたいですが、正直言って、首回りや手、足など、見えるところがあまり太っていなければ、お腹が多少出ていてもバレないです(笑)。本当に疲れて何もしたくない日は、私は寝転びながら膝からふくらはぎのマッサージだけとか、何かしら1つだけをやるようにしています。

——少しずつ続けていくのがトレえみさんが提唱する「一生ダイエット」ですよね。

トレえみ:きついダイエットを一生続けるというわけではなくて、歯をみがくとか、ご飯を食べるように生活の一部にしていく。1日の動きの中に1つダイエットを入れて細く長く続けていくことが、一生ダイエットの基本です。糖質制限したヘルシーな食事を摂りながら、運動する。ダイエットの仕組みは意外に単純なんです。運動にはストレス解消効果があり、少しでも身体を動かすと幸せホルモンのセロトニンが分泌されてストレスが溜まりにくくなるとも言われています。ダイエットができてストレスも解消されるなんて一石二鳥ですよね。

——ダイエットには停滞期がつきものですが、そのときはどうしたらいいですか?

トレえみ:私も停滞期に食べないダイエットにはまってしまったことがありました。コップの水を一杯飲むのを躊躇するぐらいに思いつめて、1グラム増えた、減ったのを気にしていたので、その時は体重計に乗らない選択をして、お姉ちゃんに体重計を処分してもらいました。

体重計には乗らずに、毎日鏡の前に立って「今日はどうかな」と自分の目で確認するだけでいいと思います。ただ、いつも通りのトレーニングと食事は続けて欲しいです。変化がなくて辛い時にさらに大変なことをしようとすると挫折するので、やせないからといってトレーニングを増やすのではなく、いつものペースで続けてください。体重計に乗らなくても、洋服がゆるくなってやせたと実感できることもあります。着られなかった服が着られるとやる気にもなりますよね。

ダイエットの経験が人生の幅を広げてくれた

——2022年の4月には「トレえみDIET!」という本も出版されました。反響はいかがですか。

トレえみ:本が出たおかげで、ラジオへの出演や今回のように取材をしていただく機会が増えて、これまで出会えなかった方たちにもダイエットの情報が届けられるようになり、すごく世界が広がりました。

あの時脂肪がなかったら本も出せてはいないのかなと(笑)。太らなかったら身体の仕組みにも興味はなかったと思います。マイナスだった部分が自分のプラスになっているので、太ってしまった経験も無駄ではないんだなと。太ってしまったことを「もうダメだ……」と捉えるのではなく、あっさり太ったということは、すんなりやせるかもと前向きに考えるほうがいいのかなと。物事のすべては考え方次第ですよね。

——本には小さな目標を作ってダイエットを続けていると書かれていましたが、どんな目標を立てればいいでしょうか?

トレえみ:私はまず、「何でもいいから1日に1つ、ダイエットに関することをする」という目標を立てて実践しました。野菜を少し一品多めにしてみるとか、いつもの食事に野菜たっぷりのスープをつけてみるとか。運動だったら、1駅前で降りて歩いて帰るとか。本当に小さいことでいいので、1日1つ、ダイエットのために何かをする。何もしない日を作らないことが継続へとつながっていきます。

トレーニングも、筋トレを何分間するとかではなくて、立っている時に腹筋を気をつけることから始めて、頑張れる日にはストレッチを入れて、慣れてきたら筋トレを3分だけやってみる。それくらいでいいと思います。

あと、私はお菓子や脂っこいものなど、食べてしまって後悔するものを家から全部なくしました。本当に食べたいときには歩いて買いに行くようにする。「コンビニのチキンが食べたい」と思った時に、「今から支度してわざわざ歩いていく?」と自分に問いかけると、「そこまでじゃないな」と思うことがほとんどで(笑)。食べて後悔しないものだけを家に置くようにしました。勢いと欲を抑えればあとはどうにかなります。

——低糖質レシピもたくさん載っていますが、特に反響が大きいのはどのレシピですか?

トレえみ:便秘解消系のレシピはTwitterではよく見られていましたね。あとはレンチンだけでできるものもみなさん喜んでくださいます。料理は食べることが好きで結構やっていたので、ダイエットレシピを考えるのは楽しいです。お金もなかったので、冷蔵庫であるものでどうにか工夫していました。自分で作ると安く済むし、食材の使い回しもできる。たくさん作っておけばお弁当にも入れられるし、次の日も食べられるので、いいことずくめです。

便秘解消レシピ「レンチンだけでえのきとわかめのお浸し」
レンジでできる「糖質オフタルタル」のレシピ

——改めてやせやすい生活習慣について教えてください。

トレえみ:友人とご飯を食べに行ったり、旅行に行ったりする時には食事をしっかり楽しんで、 違うところで引き締める。オンオフにメリハリを持たせるようにしています。夜に飲み会があるなら朝と昼は控えめに。ランチに行くなら、朝と夜は抑えめにとか。すべてを我慢する生活よりは気がラクですよね。

あとは楽しく動くこと。ウィンドウショッピングは自分の好きなものを探しながらダイエットができるいい方法です。洋服を見に行くうときも、ダイエットだなと思えるくらいたくさん歩く。好きなことをしながらついでに運動を取り入れるようにしています。

ダイエットというと、筋トレやきつい食事制限をしないといけないと思うかもしれませんが、そんなことはないです。出かける時に姿勢を気をつけたり、 歩幅をちょっと広げてみたり。着てみたいブランドの洋服を目標にするのもいいですよね。

——お正月太りで悩んでいる人も多いと思うのですが、どのように気をつければいいと思いますか?

トレえみ:私はお正月だからといって特別なことはせず、今まで通りに早寝早起きをして過ごしていました。年越しも、もちろん寝る(笑)。お正月の食べものは、お餅やおせちと、太る要素ばかりです。おせちは保存食なので、塩分や糖分が多いんですよね。味の濃いものは箸休め程度にして、食べるとしても食事の後半にしたほうがいいと思います。私は最初はお餅なしのお雑煮をたっぷりと食べてから他をちょっとつまむという感じにしていました。お餅は小さいのが2つでお茶碗1杯分のカロリーなので、入れたとしても1個まで。来年からはそれを頭に入れて、おせちは目で見て楽しみつつ、普段の生活を崩さないようにしてみるとお正月太りはしないかなと思います。

お正月太りを戻すには、糖質を控えつつ、まずはストレッチを。自律神経の乱れはダイエットに関係してくるので、寝る時間が減ると睡眠中に出る成長ホルモンが減ってしまいますし、朝日を浴びないと寝る時間も遅れてしまう。少しずつ生活を戻して早寝早起きを心がけるだけで、休み明けの仕事に対する嫌な気持ちが軽減されると思います。

冬の寒い日の朝は、白湯かホット青汁を飲んで身体を温めることからスタートしています。青汁に味のシンプルなプロテインを混ぜて飲むと、豆乳抹茶ラテみたいで飲みやすくて美味しいですよ。温かいものを飲んでから朝の支度をしていると、自然と身体が温まって代謝が高まります。運動をする場合は、ヘアアイロンを温めている時間に足首を伸ばすとか、「ながら運動」をやってみてください。

——ますます活動の幅が広がっていきそうですが、トレえみさんがこれから挑戦してみたいことを教えてください。

トレえみ:今さら遅いかなとも思うのですが、YouTubeをやりたいです。朝のルーティーンや生活の様子、低糖質ご飯とかもアップできるかなと。会社員との2足のわらじはまだ続くとは思いますが、いずれ独立したい気持ちもあります。

——最後に、ダイエットしたいと考えている方にメッセージをお願いします。

トレえみ:今日の自分が一生の中で一番若いので、いつから始めようではなく、今日から始めてください。私はダイエットで心身ともに元気になり、自信もつきました。自信がつくと外に出るようになって世界も広がっていく。やせたことによって心も身体も外に向かい、いい循環が始まった気がしています。やせることは健康にもつながるので、いいことしかありませんよ!

一生続けるダイエットだから、無理はしない

現在は、173cmの長身に長い手足、モデルさんのようなスラッとした体型のトレえみさん。「マイナス40キロやせてリバウンドなし」と聞くと、激しいトレーニングが必要なのかなと想像してしまいますが、2年半という長い期間をかけて、じっくりと生活習慣を改善していったのだなと、お話を聞いて感じました。

トレえみさんのダイエットに関するモットーは、無理をしないこと。もちろんやせるためには多少の努力は必要です。ただ、「一生続けるものだから」と、辛い時はゆるめてもいいというトレえみさんの考え方には勇気をもらえました。お正月太りが気になる方や、今年の目標はダイエット!という方は、まずは1日1回ストレッチをしてみるなど、ダイエットを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?

文/石本真樹
写真/森﨑一寿美

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